２回目完了７７万人−ワクチン接種

対象県民９７万人の７９％

◆１回目済みは８４％の８２万人

　県は１日、県議会厚生常任委員会で、県内の新型コロナワクチン接種状況を公表した。それによると全対象者のうち、８４・１％が１回目の接種を終えており、担当者は「数字上、県内で希望する人にはほぼ行き渡った」との見方を示した。

　県感染症対策室ワクチン接種担当によると、１０月２８日時点で、県内の１２歳以上９７万人のうち、１回目を８２万人（８４・１％）、２回目を７７万人（７９・２％）が終えた。年代別でも課題とされた１０代など若い世代を含め全世代で７割以上が１回目接種済みとなった。

　また、市町村別の接種率も公表した。県北の１回目接種率は−、高千穂町９１・４％▼日之影町９１・４％▼椎葉村９１・１％▼五ケ瀬町８９・６％▼諸塚村８７・７％▼美郷町８５・４％▼延岡市８２・２％▼日向市８１・４％▼門川町８１・２％−。

　県は５〜１１歳を対象にした接種や３回目の接種など国の方針を注視し、通知に対応できるよう準備を進めていくという。

　総務政策常任委員会では、来県者や帰県者を対象とした県境往来者向けのＰＣＲ検査で７月から１０月２４日までに２万８９７４件の検査を実施。２０件が陽性だったと報告された。

　県総合政策課によると、検査は公共交通機関利用者は無料で、空港や郵送で実施した。９月末から県内５カ所に設けられた来店型検査センターでは９月２８日から１０月２４日までに１９０３件の検査を行い、陽性は０件だったという。