４減の４７４組合

２１年の労働組合基礎調査

◆組合員３３０人減の４万７０００人

　県は、２０２１年労働組合基礎調査結果（同年６月３０日現在）を発表した。組合数は４７４組合で前年（２０年）と比べ４組合減、組合員数は４万７２９６人で同３３４人減だった。推定組織率は１１・３％で、同０・１ポイント増えた。

　調査は、国委託事業による一般統計調査。労働組合と労働組合員の産業、企業規模、加盟上部組合別の分布など、労働組合組織の実態を明らかにすることを目的に、県内すべての労働組合を対象に実施している。

　県労働政策課によると、組合数は２年連続の減。１９年に１増したものの、１９９１年から２０１８年まで１９年連続で減っており、全体的に減少傾向にあるという。組合員数も０８年から１４年連続で減少し、１６年には初めて５万人を割り込んだ。

　推定雇用者数に占める組合員数の割合を示す推定組織率は０・１ポイント増えたが、全体的には下降傾向。２１年の全国平均（１６・９％）とは、５・６ポイント差となっている。

　産業別組織状況をみると、組合数は金融保険業が７５（前年比１減）と最も多く、次いで製造業の７４（同）。以下、公務６２（同増減なし）、運輸業・郵便業５２（同１減）、卸売業・小売業４５（同）、医療・福祉２９（同増減なし）など。

　組合員数は、製造業の１万１０１７人（前年比１１５人減）がトップ。続いて▽公務８６００人（同１６人減）▽建設業４８６４人（同４０人増）▽金融業・保険業は４１１３人（同３９人減）▽卸売業・小売業３８４０人（同４４人減）▽複合サービス業３７７９人（同４人増）−などの順。

　管内別は宮崎＝宮崎市、西都市、東諸県郡、児湯郡＝が２４９組合（前年比２減）の２万６１５６人（同１４５人増）▽延岡＝延岡市、日向市、東臼杵郡、西臼杵郡＝が１２６組合（増減なし）の１万１４０７人（１２０人減）▽都城＝都城市、小林市、えびの市、北諸県郡、西諸県郡＝が６９組合（２減）の７９８３人（３４９減）▽日南＝日南市、串間市＝が３０組合（増減なし）の１７５０人（１０人減）。

　主要団体別加盟状況は、連合宮崎が２８７団体（前年比２減）の３万５２３６人（同２２７人減）▽県労連が２７組合（増減なし）の２２３２人（４３人減）▽無加盟が１６０組合（２減）の９８２８人（６４人減）−などだった。