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外来フランスギクを除草

本紙掲載日:2022-06-21
1面

五ケ所高原ゴマ姫の草原を守る会−高千穂町

 高千穂町の五ケ所高原に生息する希少動植物を守ろうと「五ケ所高原ゴマ姫の草原を守る会」(甲斐英明会長、20人)は12日、同地区で外来植物の除草作業を行った。同会員6人が、五ケ所高原ひめゆりセンター周辺で作業。約1時間で運搬用一輪車2台分のフランスギクを手抜きした。

 フランスギクはキク科の多年草。主にヨーロッパが原産とされ、日本では北海道などの寒冷地でよく見られる。道端や空き地でも育つほど生命力が強く、高い繁殖力で在来種の生育に影響を及ぼすため問題視する専門家も多い。

 茎は60センチ前後、先端に5センチほどの白い花を付けることから同科のマーガレットと類似するが、こちらはアフリカ北西に位置するカナリア諸島原産。寒さに弱く、日本の冬を越すことは難しいという。

 甲斐会長(73)は「きれいなので家庭で育てる分には問題ない。しかし、野生化すると一気に広がってしまうので注意しながら育ててほしい」と呼び掛けた。

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