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音楽で交流、心つながる

本紙掲載日:2023-09-08
3面
手話コーラスを披露した延岡しろやま支援学校の生徒
フラダンスで会場を魅了したラカ・キノラウフラスタジオ

ハートtoハートチャリティーコンサート

 障害のある人もない人も同じステージに立ち、音楽で交流するチャリティーイベント「第23回ハートtoハートチャリティコンサート」が8月27日、延岡市野口遵記念館で開かれた。ハートtoハートコンサート実行委員会の井上清春代表(69)が1997年から開催している。

 出演したのは、井上さん率いる「井上ファミリーバンド」、延岡市を拠点に活動する歌手MIHOさんを中心とした「MIHOwithZEN団」、九州保健福祉大学の軽音楽部「Rojiura」など7団体。美術家アーナー恵子さんの絵画パフォーマンスのコラボもあった。

 オープニングは、はーと介護(延岡市古川町)の放課後等デイサービスに通う子どもたちで構成する「はーとミュージックグループ」。井上ファミリーバンドの演奏で合唱した。

 延岡しろやま支援学校の知的障がい教育部門高等部2年生は、家族や学校教諭に感謝の言葉を一人ずつ述べ、手話コーラスを披露。中には涙を流す来場者もおり、会場は感動の渦に包まれた。

 また、ラカ・キノラウフラスタジオのフラダンス、南米音楽バンドのインティのエネルギッシュな演奏。井上ファミリーバンドは「いのちの理由」「スタンドバイミー」などの曲を演奏。同バンドのファンで〃影の応援メンバー〃という男性もステージに上がって、来場者の手拍子を誘うなどしてバンドと一緒に会場を盛り上げた。

 県北の難病患者と障害者の現状や将来への希望などに関するトーク、館内ロビーではブリキ細工展や福祉施設の工芸品などの販売もあった。益金は県内の各福祉団体に寄付するという。

 井上代表は「今回は特にお客さんが温かく反応してくれ、心がつながったのを感じました。これからも若い人にも出演してもらい、チャリティーコンサートを開催するノウハウを伝えていけたら」と話した。

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