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16年間の活動に幕−牧水かるたの会

本紙掲載日:2024-03-12
3面
牧水歌がるたの会の最後の会員。左から脇坂さん、九鬼さん、久我さん、関さん

30日に最後の大会−延岡

 2008年5月から16年間活動を続けてきた牧水かるたの会(九鬼勉会長)が今月30日の大会を最後に解散することになった。現在の会員は会長含め4人。「最後の大会を盛り上げたい」と話している。

 06年に制作された「牧水歌がるた」を普及するため、08年5月に詠み人の会として結成された。初めは、かるたをただ読むだけでは駄目だと、会員は日向市東郷町の坪谷小児童に牧水の歌の読み上げ方、朗詠を学んだという。

 発足直後から詠み人の養成講座や虎彦サロンでかるた大会、延岡市立図書館で定例の「かるたかい」を実施。

 延岡小への出前講座、三川内小で牧水歌がるたの紹介や朗詠講座を実施するなど、要望があれば小学校や公民館に出向いて普及活動に尽力。18年には牧水歌がるたの名人戦も企画、初代名人も誕生した。

 会長は甲斐和代さん、甲斐三男さんが務め、九鬼さんは3代目。会長、会員が一丸となって続けてきた地道な活動が評価され、17年に県の図書館連協から表彰も受けている。

 会の解散は会員の高齢化、減少のため。最後の会員の関哲子さんは「精いっぱいやってきたつもり」、脇坂八重子さんは「牧水の歌はとてもいいから残っていくと思います」、久我和代さんは「最後の大会は盛大に開催したい。終わりだと思うと寂しいけれど、最後に盛り上がって終わりたいですね。ぜひ参加してほしい」と感想と呼び掛け。

 九鬼会長は、「われわれは最後ですが、できたら新しい人に継続してもらえればという願いがあります。もし続けたいという人、グループがいれば、会の名前などもリセットして新しく活動してほしい。われわれのノウハウは伝えます」と話していた。

 最後の大会は30日午前10時から延岡市社会教育センター2階和室で開催。大会名は「ありがとう!牧水歌がるた大会」。子どもから大人まで(小学生、幼児は保護者など同伴のこと)が対象。定員は子ども18人、大人6人。募集は20日まで。定員になり次第締め切る。参加費無料。

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