ドクヘリの広域運用訴え
本紙掲載日：2021-03-09
8面
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西臼杵消防職員意見発表会
◆永澤さん、県大会へ
県消防職員意見発表会の選考を兼ねた西臼杵広域行政事務組合消防職員意見発表会がこのほど、１９日、高千穂町の同組合消防本部（日�皸貍湿男苗后砲任△蝓⊂男病茖鰻犬両男瓢猟恒鋪圭臺燭気鵝複械院砲�代表に決まった。県発表会は４月８日に延岡市で行われる予定。
発表会では、職員３人が日々の業務を通じて感じたことや、課題として取り組むべきことなどを１人５分の持ち時間でスピーチ。日�眈男苗垢蕋歓佑�「論旨の明確性・説得力」「業務に対する問題意識・発展性」「発表態度・表現力」などを基準に審査した。
永澤消防士長は「命の医療格差をなくすために」と題して発表。熊本、大分県と接する同本部の立地を踏まえ、県境を越えたドクターヘリの広域運用の必要性を訴えた。
同本部管内からドクターヘリの出動を要請すると、到着までに約３０分かかる現状を踏まえ、県を越えての広域運用で隣県のドクターヘリに出動を要請できれば、救命率のさらなる向上につながると指摘。過去に熊本県境付近での救急事案に出動した際、隣接消防と連携し、同県のドクターヘリで傷病者を搬送した経験を挙げ、「傷病者の痛みや家族の不安を和らげることができたと実感し、改めてドクターヘリの早期到着の必要性を感じた」と語った。
また、佐賀県や奈良県など県境を越えてドクターヘリを運用している地域を紹介し、「救急隊がつないだ命のバトンを救急医に１秒でも早くつなげることが重要ではないか。住民のため、救命率向上のため、現場で感じる思いを、ドクターヘリの必要性を訴えていく」と述べた。
永澤さんは、県発表会が出身地の延岡市で開催されることに触れ、「家族らの前で頑張っている姿を見せたい。九州、全国大会へと進み、自分の意見を投げ掛け、実現させたい」と意気込みを話した。