延岡市の立地企業３社

読谷山市長が指定書交付

　延岡市企業立地促進条例に基づく工場などへの指定書の交付式が２月２５日、市役所であった。市内で事業拡張に伴う工場増設や機能強化を行った３事業所の関係者が出席し、読谷山市長から指定書を受けた。今回を含む指定工場などの数は、延べ１８２となる。

　指定工場などの名称は、旭有機材延岡工場第４工場増設（本社・延岡市中の瀬町、中野賀津也社長）▽旭化成セオラス製造部セルフィア能力増強（同・東京都千代田区、小堀秀毅社長）▽旭化成メディカルプラノバ工場紡糸Ｆａｂ３増設（同・同、住吉修吾社長）。

　旭有機材延岡工場は、樹脂製の大口径バルブ用部品や継手などを製造（成形・加工）する工場の増設。旭化成セオラス製造部は、カプセル剤の顆粒（かりゅう）核粒子として販売するセルフィア製造の能力増強。旭化成メディカルプラノバ工場は、ウイルス除去フィルター「プラノバ」用の中空糸の製造工場の増設など。

　交付式で読谷山市長は「最先端の技術を持つ皆さんが、世界のために成果を発揮することは誇りであり光栄。市としても全力で応援したい」とあいさつ。事業所を代表して旭化成メディカルプラノバ工場長の大野勝則さんが、「事業の発展・拡大を目指すとともに、微力ながら市の産業発展に寄与したい」と述べた。

　指定書の交付を受けた事業所は、固定資産税の課税免除（３年間）や雇用促進奨励金などの優遇を受けることができる。３事業所の指定については、市長の諮問を受けて協議した同市企業立地審議会が２月１７日、指定にふさわしい旨の結論を答申していた。