県、棚田遺産１７地区を認定
本紙掲載日：2021-03-11
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県北・高千穂町などの１２地区
県は公募していた「ひなたの棚田遺産」に県内１７地区を認定した。このうち高千穂町が４、五ケ瀬町が３、日之影町が２、諸塚、椎葉村、美郷町が各１と、県北だけで計１２地区が選ばれた。
同遺産は後世に残したい棚田風景として、�’醒呂侶梗佚戮�２０分の１（例＝長さ２０メートルに対して高さ１メートル）以上の棚田��原則１ヘクタール以上の団地�Ｃ�田の保全活動などを実施または実施見込み―の３項目をいずれも満たしている棚田を募った。
県北からは、森林セラピー基地にも認定されている日之影町の「石垣の村・戸川棚田」、彼岸花が咲く風景が人気の美郷町「花水流（はなづる）棚田」や五ケ瀬町「日蔭（ひぞえ）棚田」、雄大な高千穂町の「尾戸（おど）の口棚田」などが認定された。
８日には東臼杵農林振興局が椎葉村役場で、同村から選ばれた「下松尾仙人棚田」を保全管理する下松尾地区に認定書を授与。「椎葉のマチュピチュ」と呼ばれ県内外から見物客が訪れる棚田風景や、相互扶助の「かてーり精神」により住民同士が強固に連携した活動の継続、「仙人の棚田米」といった作物のブランド化などをたたえた。
県は認定した棚田遺産をパンフレットなどで情報発信することとしており、同課は「新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込んだ農泊などの都市農村交流を回復させる取り組みにも生かしたい」としている。
県北の「ひなたの棚田遺産」は次の通り。
【ひなたの棚田遺産】諸塚村＝川の口棚田▽椎葉村＝下松尾仙人棚田▽美郷町＝花水流棚田▽高千穂町＝尾戸の口棚田、栃又棚田、徳別当棚田、東岸寺扇の峰棚田▽日之影町＝石垣の村戸川棚田、深角棚田▽五ケ瀬町＝日蔭棚田、鳥の巣棚田、下の原棚田