「ナイアガラ」「夕陽」−五ケ瀬ワイナリー

女性が審査、サクラアワード−そろってゴールド賞

　女性が審査する国際ワインコンペティション「サクラアワード２０２１」で、五ケ瀬町の五ケ瀬ワイナリー（社長・原田俊平町長）が出品した２０２０年産白ワイン「ナイアガラ」と赤ワイン「夕陽（ゆうひ）」がそろってゴールド賞を受賞した。同ワイナリーは「しっかりとした原料を作ってくれる農家の皆さんのおかげ」と喜んでいる。

　サクラアワードは、一般社団法人ワインアンドスピリッツ文化協会が１４年から開催している。８回目の今回は３２カ国４５６２銘柄がエントリー。ソムリエやワインジャーナリストなどワイン業界で活躍する女性１８６人が審査員となり、先月、東京と大阪の２会場でそれぞれ銘柄を伏せてのブラインドテイスティングで審査した。

　その結果、ダブルゴールド賞（平均９３〜１００点）に２７５、ゴールド賞（同８８〜９２点）に１０７４、シルバー賞（同８３〜８７点）に８８２銘柄が選ばれた。県内でゴールド賞を受賞したのは、同ワイナリーの出品銘柄のみ。

　ナイアガラは、同ワイナリー人気銘柄の一つで、ゴールド賞受賞は３度目。２０年産ワインは原料のブドウの出来が良く、香りが華やかで甘みのバランスもいいワインに仕上がっているという。

　また、夕陽は１８年産ワインをたるでじっくりと熟成させたもので、初出品での受賞。熟成させることで香りと味に深みが増し、酸味と渋みのバランスも良く、辛口ながら飲みやすいという。

　同ワイナリー総務課の甲斐理沙さんは「見た目も味も異なる二つのワインを、ぜひ飲み比べてほしい」と話している。

　なお、今月２０日にはダブルゴールド賞の中からより優れたワインにダイヤモンドトロフィーが、ゴールド賞以上の中から特別賞グランプリなどが選ばれ、公式ホームページで発表される。