安全推進を評価－門川高・門川中

本紙掲載日：2021-03-23

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ＳＰＳの認証書と記念品を受けた門川高校の代表＝１９日午後、門川高校体育館

九州初のＳＰＳ認証受ける

◆学校と家庭、地域一体で取り組み

　門川高校（永倉英了校長）と門川中学校（濵砂光弘校長）の学校安全推進が評価され、九州で初めて日本セーフティプロモーションスクール協議会（理事長・藤田大輔大阪教育大学教授）からセーフティプロモーションスクール（ＳＰＳ）の認証を受けた。１９日、門高体育館で認証式があった。

　ＳＰＳ認証は、生徒や教職員、保護者、地域の人たちが力を合わせて学校と家庭、地域が一体となった安全推進の取り組みが、しっかりと、きっちりと進められていると評価された学校に与えられる。

　認証式には、門高の２年生８７人と門中の生徒代表、文部科学省総合教育政策局安全教育推進室の粟井明彦室長、県教育庁人権同和教育課の島嵜善心理課長、同町の新原とも子教育長、両校職員、地域の代表ら約１５０人が出席。門高１年生は教室で認証式の様子を見守った。

　認証式では、両校校長と同協議会が認証書に調印。同協議会から両校代表に認証書と記念品が贈られた。

　あいさつに立った藤田理事長は、「両校の新たな文化と伝統の一つとして大きく育まれ、安全推進の活動成果の共有と発信を継続していただくことをお願いしたい」と祝辞。

　粟井室長、島嵜課長に続き新原教育長は、「認証校の中高生が中心となり、防災減災の取り組みをいかに地域に広めていくかという課題に向かって活動を展開し、いずれは地域の大人たちと協働して防災の町・門川町をつくっていく、そのような未来の姿を現実の姿に近づけるべく、本町での安全教育を推進していきたい」と述べた。

　濵砂校長は「今後の防災教育にさらに尽力しなければならないと、身の引き締まる思い。継続は力なり。一朝一夕に身に付くものではない。門高、生徒、保護者、地域の方々と連携して取り組みを継続させることにより、安全安心な学校に努めていく」、永倉校長は「生徒、教職員一同、喜びとともに決意を新たにしている。認証を契機とし、きょうこの日を新たなスタートラインにして地域や関係機関との連携をより一層深めながら、防災についてのリーディングスクールとなれるよう努力してまいります」と語った。

　同町によると、国、県の委託事業として昨年度に学校安全総合支援事業を受け、町教委から防災モデル校として指定された。今年度は新たに、県教委、町教委の推薦を受けＳＰＳ認証校への意思表示を行うとともに、認証に向けての準備を進めてきたという。

　認証式では、両校の生徒代表がプレゼンテーション用ソフトを使い、出席者を前に認証までの取り組みを紹介した。