日之影中・１泊２日、町内で修学旅行

伝統工芸、渓流釣りなど体験

　日之影中学校（伊東泰彦校長）２年２５人は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で延期になっていた修学旅行を町内で行った。スーパーマイクロツーリズムと銘打って、１泊２日の日程で実施。生徒は、体験を通して地域の魅力を再発見した。

　同校は昨年６月に関西方面への修学旅行を計画していたが、感染拡大の影響で１１月に延期。さらにそれも今年３月に延期となり、行き先も関西から県内へと変更となった。

　修学旅行の実施が延期となる中、「見落としていたものを見つけに行こう」をテーマとして町内を中心とした修学旅行に決定。学校と生徒らが体験したいこと、行きたいところなどを話し合って日程やプログラムを決めた。

　修学旅行は、町の伝統工芸である竹細工、わら細工作り、町を流れる五ケ瀬川での渓流釣りやラフティング、丹助岳登山などたくさんの体験活動を盛り込んだプログラム。

　このうち、歌舞伎の館（同町岩井川）での伝統工芸体験では、生徒は２班に分かれて竹細工職人の小川鉄平さん（４５）＝七折＝や「わら細工たくぼ」（同町七折）スタッフの山木博文さん（３０）らに教わりながら花を飾る竹細工「四海波花籠」、長寿や継続の象徴であるわら細工「祝亀」を完成させた。

　修学旅行の実行委員長を務めた後藤美結さん（１４）は「知っているけれど体験したことがないことを修学旅行に取り入れた。体験したことで学んだことも多く、初めてやることばかりでいろんなことを発見することができた」と話した。