勝ち越しに歓喜−実家のちゃんこ松恵

８発の花火打ち上げ−延岡後援会

　勝ち越しの懸かった２７日、琴恵光の実家、延岡市山下町の「ちゃんこ松恵」には父柏谷正倫さんと母多美さん、延岡後援会の会員や近所の人たちが訪れ、テレビを見守った。

　琴恵光は幕の内最初の取組に登場。対する明瀬山も７勝６敗。軍配が返ると、明瀬山の攻めをかわして寄り切り、見事な勝利。

　昨年９月場所以来の３場所ぶりの勝ち越し。店内は拍手と歓声が一気に爆発した。集まった人たちはハイタッチやひじタッチを交わしながら歓喜。多美さんも目を真っ赤にしながら、集まった人たちと喜びを分かち合っていた。

　正倫さんは「場所前から体調は万全と聞いていました。今場所は良い形になって前に出る、目指している形の相撲が多かった。応援してくださる皆さまにはご心配をおかけしましたが、勝ち越してくれて良かった。本当にうれしい」を目を細めた。

　場所中、毎日メールで激励した延岡後援会の稲田義美会長には、勝ち越しを決めた直後に「皆さんの応援のおかげで勝てました」と報告のメールが届いたという。「皆さんの応援が励みになっています。本人もそれに恩返しをしたい気持ちが強いようです」と改めて感謝。

　「今場所は、重心を低くして力を出し切る相撲ができるようになった。力が付いてきた証拠だと思うし、惜しい取り組みも何番かあった。さらに精進すると思います。来場所にも期待してください」と話していた。

　この後、延岡後援会は須崎町の堤防から、勝ち越しを祝う花火を打ち上げた。勝ち星の数と同じ、３号玉４発と４号玉４発の計８発の花火が色鮮やかに夜空に輝きお祝いムードを演出していた。