談話室−延岡の５年間が充実していました

旭化成アミダスを退職する真野さん

　勤務歴４３年の中でも「最後の５年が充実していました」と話すのは、３１日付で旭化成アミダス社長付を勇退する、真野勝文さん。２０１６年の就任以降も、旭化成時代に築いた人脈を生かし、延岡で人材派遣、紹介、教育事業などを手掛ける同社に尽力した。

　１９７８年に旭化成に入社。その後、４年間は延岡で生活した。うち３年は陸上部の１１０メートルハードル選手としても活躍。県外勤務を経て２０１１年、延岡支社延岡総務部長に就任し、定年までを発祥の地で過ごした。

　旭化成アミダス社長付部長になってからも大阪から来延し、取引先の開拓に奔走。旭化成時代を含めると約１５年、延岡に関わり続けた。今では「延岡駅に降りると、ホッとするようになりました」と言う。

　近年はコロナ禍で来られない時期が続いた。今回は関係者に連絡し、退職のあいさつ回りで久々に来延した。「良い出会いがたくさんありました。お世話になった方全員に会うことはできませんが、感謝の気持ちでいっぱい」と心を込める。

　旭化成アミダス延岡支店の浅沼俊行さんは「これまでの人脈を生かし、たくさんの人や企業をつなげていただきました。最後の１年はもっと来てほしかった」と貢献度の高さをたたえて別れを惜しむ。

　真野さんは新年度から、地元大阪にある独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」の事務員として、新たな人生を歩み始める。ただ、「延岡にまた来たい。その時はぜひ、声を掛けてほしい」と笑顔で話した。

　写真は真野さん（左）と浅沼さん（撮影時のみマスクを外しています）。