東西なんぼく−６年後にまた会おうね

西階幼稚園、タイムカプセルを埋設−延岡

　コロナ禍でイベントが少なくなってしまった園児たちに思い出をつくってもらおうと、延岡市立西階幼稚園（穴井誠二園長）はこのほど、全園児５０人のメッセージを詰めたタイムカプセルを園庭に埋めた。同園ＰＴＡ（牧野優子会長）が企画し初めて実現。６年後の再会とタイムカプセル開封を約束した。

　同園でも新型コロナウイルス感染症の影響で園行事の中止や規模縮小が続き、親子や地域との触れ合いの場が激減した。年長組は卒園後に市内外の９小学校に分かれてしまうため、少しでも思い出を残してもらいたいと、保護者の一人がタイムカプセル埋設を発案したことをきっかけに急きょ企画。約１カ月ほどで準備を整えた。

　対象となるのは年長２７人、年中１０人、年少１３人で、一人ずつ思い出の写真や似顔絵、自分の手形などを袋に入れて準備。１７日、クラスごとにステンレス缶に入れ、その場で歌った園歌の〃声〃も入れて封をした。

　埋設場所は園の入り口近く。保護者らが手作業で掘った約１・７メートルの穴に、園児らの思いの詰まったカプセルを丁寧に入れていった。

　開封するのは、今の年長組が小学校を卒業する２０２７年３月２８日の約束。寺田芽生さん（６）は「大好きなお友達のことをたくさん書きました」とにっこり。急ピッチで準備を進めた牧野会長は「子どもと一緒に成長したいと初めての会長を頑張ってきた。無事にタイムカプセルを埋めることができてホッとしている」と話した。