日米共同訓練−米軍隊員基地内宿泊を調整
本紙掲載日：2021-03-31
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５市町村と九州防衛局−確認文書交わす
昨秋に航空自衛隊新田原基地（新富町）で行われた日米共同訓練に参加した米軍隊員が、宮崎市内のホテルに宿泊した問題で、周辺５市町村と九州防衛局は３０日、今後は基地内に宿泊するよう米側と調整する確認文書を締結した。併せて、県も含めた連絡協議会を設置し、情報共有を進めることで合意した。
九州防衛局は、昨秋の訓練について「コロナ禍という通常とは異なる状況の中、基地外に宿泊することになった。地元に対し、迅速、丁寧、柔軟な情報提供が必要だった」と検証結果を報告した。
確認文書では、米軍再編による新田原基地への訓練移転で、「国は米軍と調整し、基地内宿泊が実現するよう努める」と明記。また、基地内宿泊施設の改修なども視野に検討するとされた。
連絡協議会では、九州防衛局が県と関係市町に対し、訓練に関する情報、米軍の滞在先など地域住民に影響を及ぼす恐れがある情報を可能な限り、迅速、適切に提供、説明すると決めた。
九州防衛局の廣�麥Щ匐苗垢蓮岾稜Ы颪鮴深造僕�行し、基地内宿泊になるよう努力する」。確認書締結の立ち会い人となった河野知事は「相手（米軍）がある話で原則基地内宿泊とは明記されなかったが、ベストを尽くしていくという合意はできた。住民の安心安全を担保し訓練が行われるよう前進した」と語った。
周辺協議会会長の小嶋崇嗣新富町長は「情報の共有を図り、周辺に安全安心を届けることが重要。訓練に関しては多くの課題、問題点が残り、連絡協議会を活用し、解決するよう要望を続ける」とした。