うそ電話詐欺に用心

モデル地区・笹野西区で署員が講話

◆自動通話録音機の活用を・日向署

　日向市平岩の笹野西区公民館で６月２７日、日向署の警察官によるうそ電話詐欺被害防止の講話があり、笹野西区ＯＡクラブ（会長・弓削哲郎市高齢者クラブ連合会会長）の会員ら約２０人が参加して防犯意識を高めた。

　同クラブは６月から、同署管内では初となる「うそ電話詐欺被害防止推進モデルクラブ」の指定を受けており、講話はその取り組みの一つ。この日は、河野通宜生活安全係長ら３人が公民館を訪れた。

　河野係長は、モデルクラブに、うそ電話詐欺被害を防ぐ「自動通話録音機」の貸し出しを行うことを説明。固定電話に接続すると、発信者に対し録音をしている旨のアナウンスが流れるとし、「それによって相手が話さずに電話を切ったり、セールス電話もかかってこなくなる。実際に被害防止になっている」と伝えた。

　また、うそ電話詐欺には家族や警察官、銀行員を名乗って電話をかけてくるもの、はがきやメールを送りつけて電話をさせるものなどがあるなどと紹介。「安易に電話せず、警察に教えてください。不審なものは家族や近所の方に話し、情報を共有してください」と呼び掛けた。

　うそ電話詐欺のほか、高齢者の交通安全についての講話もあった。参加者たちはクイズをしたり、動画を見ながら交通ルールを学んだりした。

　弓削会長は「今のところこの区で詐欺被害に遭った人はいないが、自分たちの生活を守るためみんなで情報を共有し、詐欺に遭わないよう心掛けていきたい」と話した。

　同署によると、県内では今年（４月末現在）、３件のうそ電話詐欺が発生した。被害額は６９万円。水際措置により未然に防いだ件数は１３件（約７５万円）。同署管内では被害発生はない。