談話室−それぞれの特色を生かして運営

佐藤会長ら三北商工会の新役員

　「（３商工会の）合併から早くも５年が経過しました。会員のための商工会であることをモットーに、三北それぞれの特色を生かしながら運営していきたい」と抱負を話す、延岡市三北商工会新役員の皆さん。

　５月１８日に開かれた総会で役員改選があり、新会長には佐藤民男さん（６８）＝北方町＝、副会長には中西茂広さん（６５）＝北浦町＝と夏田和政さん（６７）＝北川町＝が選出された。任期は３年。

　会員数は約２８０人。合併後の協調体制について、「合併当初は良かったのですが、コロナ禍で会合などの機会も減りました。業種や地理的な背景も違うので、完全に軌道に乗せられるまで、１０年ぐらいはかかりそうです」と見込みを話す。

　業務の面では、コロナ禍のため、昨年から融資申し込みや相談が倍増し、対応に追われた。「この先、数年はコロナ禍が完全に収束する訳ではなさそう。すべての事業所がという訳ではないが、融資を受けた所は今後、返済が大変という所も出てくる」と心配する。

　また、佐藤会長は「一番困っているのは飲食やサービス業が回っていないこと。コロナ禍に加えて東京五輪が延期されたことも影響を受けた。会社の規模が大きい所はその分、打撃も大きい」と話す。大きな打撃を受けている魚の養殖業について、事業で県のブランド魚「ひむか本サバ」を扱っている中西副会長も、抱える悩みは小さくない。しかし、「この困難を乗り切れれば、後はどんな時代が来ても大丈夫という気持ちもある。ほかの職業も同じだと思います。その思いをバネにするしかない」と力を込めた。

　写真は、左から佐藤会長、中西副会長、夏田副会長（撮影時のみマスクを外しています）。