県民総ぐるみ−１２日から夏の交通安全

県庁で開始式−事故防止徹底誓う

　２０２１年夏の交通安全県民総ぐるみ運動（１１日〜２０日）の開始式は１２日、県庁で開かれた。県や警察、関係機関・団体、事業者の代表ら約３０人が出席し、期間中の交通安全の啓発と事故防止に向けた取り組みの徹底を誓った。

　県交通安全対策推進本部長の河野知事が「梅雨が明け、暑さや疲れによる緊張感の緩みから交通増加が懸念される」と述べ、出席者に協力を要請。佐藤隆司県警察本部長は、飲酒運転や歩行者事故などの防止に向けた取り締まりの徹底を掲げた。

　また、河野知事は、交通安全啓発キャラバン隊として１２日午後に都農町と日向市、１３日に延岡市と門川町を巡る県交通安全母の会にメッセージを伝達。甲斐惠子会長は「交通事故のない宮崎を目指した活動を行いたい」と意欲を語った。

　続いて、同キャラバン隊の出発式が県庁本館前庭であり、パトカーや白バイ、広報車などが交通安全啓発に出発。知事はじめ関係者が拍手で見送った。


◆めひかり隊が発隊−延岡市の対策本部

　延岡市の「めひかり交通安全」対策本部（本部長・読谷山洋司市長）は１２日同市旭町のイオン延岡店でめひかり隊の発隊式を行った。延岡署や市交通安全協会、市交通安全活動推進委員協議会などから約５０人が出席した。

　式では先月２８日に千葉県で起きた飲酒運転による児童死傷事故を踏まえ、本部長を務める読谷山市長が「交通安全のために行政として役割を果たしたい。皆が安全に過ごせるよう呼び掛けを行ってほしい」とあいさつ。久留米英樹署長は「交通事故で不幸になる人を絶対に出さない。交通安全意識を高める活動を行う」と話した。

　交通安全協力隊県北方面隊長の加藤旺さんによる「ただいまより、めひかり隊出発します」の掛け声とともに、白バイを先頭にめひかり隊が交通安全の広報啓発活動に出発。出席者は拍手で見送った。この後、店舗出入り口で街頭キャンペーンを実施した。