須美江海水浴場を清掃

九電社員ら地域の人たちと一緒に

　生物多様性や自然景観の保全などに取り組む「こらぼらＱでんｅｃｏ」の海岸清掃が５日、延岡市の須美江海水浴場であり、九州電力送配電延岡配電事業所、同延岡営業所、九電工延岡営業所、須美江家族旅行村の従業員ら約５０人が参加、海岸に散らばったごみや流木、落ち葉などを片付けた。

　「こらぼらＱでんｅｃｏ」は、九州電力送配電や関係協力会社と九州各地域の人たちが協力して取り組む環境保全活動で、地域の動植物が暮らしやすい環境を整え、九州の豊かな自然を未来につないでいくことを目的に実施。須美江海水浴場での活動は２００６年から行っている。

　作業を前に同事業所の長友節男所長（５８）は「利用者に喜んでもらえるよう、県内でも人気の海水浴場をきれいにしましょう」とあいさつ。この日は海開き前とあり、須美江家族旅行村管理協会の佐藤一彦会長（６９）も「海開きを気持ちよく迎えることができる」と感謝した。

　従業員らは腰をかがめ、熊手や火ばさみを使いながら、散乱したペットボトルなどのごみ、流木、落ち葉をごみ袋に入れていった。１時間以上の作業で、軽トラック１台には収まらないほどの量のごみが集まった。

　同村の甲斐繁男村長（７０）は「こんな暑い中、一生懸命作業してもらい感謝感激」と話し、「皆さんもぜひ遊びに来てほしい」と呼び掛けた。

　同事業所はこの活動のほかにも、１人暮らしの高齢者宅の配線診断清掃活動（毎年１０月）や、市役所前の街路灯清掃活動（毎年１２月）など、地域密着型の活動に積極的に取り組んでいる。同事業所の担当者は「九州全域に設備を保有する企業として、少しでもお役に立つことを実施し、恩恵を還元していきたい」と話していた。