資機材−取り扱いを確認
本紙掲載日：2021-07-20
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署員が災害に備え−延岡警察署
延岡警察署（久留米英樹署長）は１５日、若手署員を対象とした災害警備訓練を実施し、先輩警察官の指導で資機材の取り扱い方などをおさらいした。
この春、警察学校を卒業して管内の交番などに勤務する新人ら約１５人が参加。機動隊経験者の中から同署に配置されている指定機動隊員の指導で、倒木などを切るためのチェーンソーや、対金属のエンジンカッター、車を人力で移動させるミニレッカーの使い方を実習した。
署員は機材の刃を地面に着けない置き方や始動手順、周囲の安全確認、掛け声などの基礎から動作を反復練習。実際に丸太や金属パイプの切断、車のレッカー移動を体験しながら、先輩署員からコツを学んだ。
県警は近年、定年退職者の増加に伴う人員確保のため若手警察官が多くなっており、災害時を含む即応力をいかに養っていくかが課題の一つ。例年は県警本部から機動隊員を派遣して、延岡、日向、高千穂の県北３署で合同の訓練を実施しているが、新型コロナウイルス感染防止のため、各署とも工夫して若手育成に努めている。
この日はまた、警察署近くの一般道で停電を想定し、発電機を使った信号機の復旧も訓練。和田越交番から参加した�霖詫サ�巡査（２３）は、「警察学校で訓練して以来だが、台風や降雨災害が各地で発生する中、いざという時に一人でも多くの要救助者を助けられるよう、しっかり技術を身に付けていきたい」と真剣な表情で取り組んでいた。