インターネット、使い方正しく

川島小非行防止教室−少年補導職員が講話

　インターネットとの正しい関わり方を身に付けることを目的に、延岡市立川島小学校（長岡俊勝校長、１２６人）でこのほど、５、６年生計５０人を対象に非行防止教室が行われ、県警少年課延岡地区少年サポートセンターの少年補導職員甲斐万葉さん（３２）が講話した。

　甲斐さんはまず、インターネットは調べ物のほかにも電話やメール、ゲーム、買い物、音楽を聴くツールとしても使えることを解説。人気の動画投稿サイトを例に挙げ、「インターネットは世界中につながっている」と話した。

　この後、女子中学生が自撮り写真をＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）に上げたことで、見知らぬ大人から特定されるショートドラマを上映。それを踏まえ、自撮り写真だけでなく、リベンジポルノや悪質ないたずらを撮影して投稿することなども取り上げ、「写真や動画はトラブルの元になりやすい。一度でもネット上に公開したものは永遠に残る」と指摘した。また、爆破予告や悪口などについても触れ、「軽い気持ちで書き込んだという言い訳は通用しない」と話した。

　最後に、「こういった被害に遭わないためにも、各家庭でネットの使用時間や場所に対して、ルールや制限を決めてほしい」「ネットに載せられるのは自分の家の表玄関に張れるものだけ。写真や言葉を発信する時は、考えてから投稿してほしい」と一人一人の心掛けの大切さを改めて呼び掛けた。

　６年の谷耀志郎さんは「まだ自分の携帯を持っていなくて、ネットはそこまで使っていなかったが、（いずれは）絶対に使うことになると思うので、その時はきょう学んだことを思い出したい」と話していた。

　この日は参観日とあり、多くの保護者も甲斐さんの話に耳を傾けた。