８月１日、渓流フェスティバル

ハンス・ハンターをしのび−日之影町観光協会

◆フライ釣りなど日本に紹介

　ヤマメ釣りの好ポイントとして知られる日之影町見立で８月１日午前９時〜午後３時、ヤマメの渓流釣りを楽しむ第１回ハンスハンターフェスティバルが開かれる。雨天決行。県内在住者８０人限定で事前申込制。主催は日之影町観光協会（瀧川宗利会長）。

　同地区には英国人の鉱山技師ハンス・ハンターが建てた英国館がある。日本にフライフィッシングを紹介したハンターに敬意を表して初めて開催する。コンテスト形式ではなく、釣り愛好家が楽しむイベントとして行う。地区住民による出店も並ぶ予定。

　釣りざおや仕掛け、餌などは持参し、釣った魚は持ち帰る。参加費（遊漁権、保険料、おにぎり代など含む）は中学生以上３０００円、小学生以下１５００円。子どもだけの参加はできない。

　事前に、参加申し込みと参加費の振り込み（振込手数料含む）が必要。同観光協会が振り込みを確認して予約確定となるため、同協会は余裕を持っての申し込みと振り込みを呼び掛けている。

　集合場所は見立地区のあけぼの荘前駐車場。青雲橋から見立方面に車で約５０分。

　問い合わせは同観光協会（電話日之影７８・１０２１）まで。

【プロフィル】ハンス・ハンター＝１８８４年に神戸市の実業家Ｅ・Ｈ・ハンターと日本人の母の次男として生まれた。英国に留学し鉱山技師となり、見立鉱山などを経営。ルアーやフライの洋式釣りを日本に紹介したことで知られている。日之影町見立には技師らの交流の場としてクラブハウスを建てた。１９８５年に町の所有となり、修復した翌８６年に英国館と命名された。昭和初期の建設で、日本建築と洋風建築を一つにした独特の様式は、現存する数少ない貴重な建物のひとつになっており、２００１年に国の登録有形文化財に指定された。