地域輸送サービスで連携
本紙掲載日：2021-10-05
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ＪＲ九州と宮崎交通−利用促進に協力
ＪＲ九州（福岡市、青柳俊彦社長）と宮崎交通（宮崎市、�盒狂�治社長）はこのほど、宮崎市のＪＲ九州ホテル宮崎で記者会見し、本県の地域輸送サービス連携に関する覚書を結んだことを明らかにした。また、最初の取り組みとして、ＪＲ高鍋駅のバスと列車の乗り継ぎの利便性を向上するなど、両社が利用促進に協力すると発表した。
両社によると、マイカー社会の進展や人口減少に伴う需要の変化による鉄道やバスの利用減に加え、新型コロナウイルス感染拡大での観光・インバウドの激減による事業収入減が追い打ちをかける中、事業継続の取り組みが急務のため、地域交通の持続的な維持に向けて連携して取り組むこととした。
新たな時代の地域ネットワークづくりに向けた取り組みとして、鉄道とバスが連携した利便性の高い持続可能な地域ネットワークの実現や、新たなモビリティサービス関連技術を活用した取り組みの実施・深度化、利用促進に向けた宣伝告知・キャンペーンの実施の３項目を推進する。
具体的にはＪＲ高鍋駅での鉄道とバスの結節強化として、宮崎市から高鍋町・木城町間をつなぐ宮崎交通バス全便を駅舎前に乗り入れるとともに高鍋駅バス停を設置、併せて列車との乗り継ぎの利便性を良くするためダイヤ改正を行う。
さらに、アプリを活用し、宮崎市−高鍋町・木城町間をバスと鉄道で結ぶルートをお得に利用できるデジタルチケットを販売。高鍋町や木城町の飲食店や沿線施設の割引特典が付いたクーポンもセットされているという。
会見で青柳社長は「鉄道バスは競争相手だったが、難局を乗り越え地域の足を守るには、競争から協調に転換し利便性の高いサービスを提供することが重要」、�盒脅卍垢蓮峭睥隹充匆颪埜�共交通の役割が増す中、路線を維持し地域活性化に寄与することが使命。新しい時代の交通ネットワーク構築に努めたい」と話した。