若山牧水顕彰作品展

１０日までカルチャープラザ

◆延岡市内の高校生が制作

　若山牧水の歌をテーマに、延岡市内の高校生らが制作した「若山牧水顕彰作品展」が延岡市本小路のカルチャープラザのべおかで６日から始まった。１０日まで。無料。

　国文祭・芸文祭みやざき２０２０の分野別フェスティバル。主催は、同延岡市実行委員会、若山牧水延岡顕彰会（飯干喬啓会長）など。

　日向市東郷町坪谷で生まれ、１２〜２０歳の多感な時期を延岡で過ごした牧水を若い世代にも親しんでもらおうと企画。市内の高校に牧水の短歌から好きなものを選んで表現した作品を募ったところ、聖心ウルスラ学園高校、同学園聡明中学校・高等部から生け花と書、延岡高校から書、延岡商業高校から絵画と写真、延岡星雲高校から絵画作品計２２点が寄せられた。

　このうち、聖心ウルスラ学園で「いけばな小原流」を学ぶ「華道同好会」は２作品を出品。「白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」の歌は、トイレットペーパーの芯に青や水色の折り紙を巻いて表現した波に、貝殻とカスミソウで鳥の白を、剣山代わりに流木を使い、青のスターリンジアで海、水色のラグラスで空を表現した。実際に会場で生けた中学３年の谷川花鈴さん、萱野璃海さんは「青と白のコントラストが表現できた」と満足そうだった。

　作品にはそれぞれ、歌を選んだ理由や作品に込めた思いを記したキャプションもあり、作品と一緒に楽しめる。この他、同会相談役の塩月眞さんの油絵１点も展示。開場は午前９時〜午後５時。