障害者雇用優良事業所で県知事表彰

日向市のグローバル・クリーン

　９月の障害者雇用支援月間に合わせ、積極的な雇用などに取り組む事業所と優秀勤労障害者に対する県知事表彰があり、日向市亀崎のグローバル・クリーン（税田和久社長）が「障がい者雇用優良事業所表彰」を受けた。主催は高齢・障害・求職者雇用支援機構と県。

　毎年、同期間に合わせて９月に表彰式を実施しているが、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し中止。各事業所で授与式が行われた。

　グローバル・クリーンは、ビルメンテナンスやクリーンコンサルティング業社として２０００年に創業。創業時から障害者を雇用しており、現在は知的障害者４人、精神障害者２人が在籍している。

　特性に応じた配置を行うとともに個別の研修プログラムを実施し、障がい者も健常者も区別なくキャリアアップできる環境を整えている。

　また、障害者の清掃技術のプロフェッショナル化を図ることで、適正料金で受注できるようになり、工賃向上やさらなる雇用創出を実現した。それらのノウハウを広める勉強会を他事業所と実施。民間企業の法定雇用率２・３％に対し、同社は１２・６３％と極めて高く、障害者雇用推進に大きく貢献している。

　５日には、同社で授与式があり、県障がい福祉課長の重盛俊郎課長が訪れ、税田社長に表彰状と記念品を手渡した。

　税田社長は、現在７事業所が登録する宮崎クリーン部会での「プロフェッショナル清掃の勉強会が９年目」であるとし、「県モデルとして広まるよう、さらに取り組みを進め、誰も不幸にならない真の共生社会にしたい。受賞は、社員や働く障害者の自信とやりがいにつながる。ありがたい」と話した

　重盛課長は「先進的な取り組みでさらに雇用拡大、工賃アップを図り、県全体をけん引してほしい」と激励した。

　受賞事業所、個人は次の通り。

事業所＝グローバル・クリーン（日向市）、外山木材（都城市）▽個人＝仮屋真一（都城市）、杉尾欣弥（宮崎市）