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郷土の歌人に感謝込め

本紙掲載日:2021-10-28
3面
延岡総合文化センター正面玄関前で行われた牧水像の清掃活動
牧水像に水を浴びせる柳田さん

延岡東RC、牧水像を清掃−文化センター前

 歌人若山牧水の顕彰事業や奉仕活動に取り組む延岡東ロータリークラブ(柳田次雄会長、約60人)は25日、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センター正面玄関前に立つ若山牧水像の清掃活動を行った。

 牧水像は1986年、クラブ創立20周年と牧水の生誕100周年を記念して同センター東側駐車場付近に建てられた。創立50周年を迎えた2016年に現在の場所へ移設。牧水の生い立ちや歴史を伝える「若山牧水フィールドミュージアム」として整備された。

 清掃活動は牧水像が建てられた翌年から毎年実施。本来は会員総出でミュージアム一帯を掃除するが、この日は雨に見舞われ同会の奉仕委員長を務める市園清貴さん(67)と会員の柳田英明さん(57)が牧水像や碑文の清掃のみ行った。

 周辺に組まれた足場から水を浴びせながらブラシで隅々まで磨き上げ、15分ほどで作業は終了。市園さんは「牧水の歌には思い出がたくさんある。これまで取り組んできた先輩方と同じように、郷土が誇る歌人に感謝を込めて磨いた」と話した。

 続けて行われた例会には会員約50人が出席し、若山牧水延岡顕彰会会長で同会員でもある飯干喬啓さん(80)が牧水像の由来や沿革などについて講話。「100年たっても語り継がれるのはすごいことだが何もしないと途絶えてしまう」と普及活動の重要性を強調し、一層の協力を呼び掛けていた。

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