今回が最後のオーディション

ワールドアスリート県の発掘、育成事業

◆実行委が総会・修了生は各大会で活躍

　将来のトップ選手を育成する「世界へはばたけ！ワールドアスリート発掘・育成プロジェクト」実行委員会（１３人）の今年度第１回総会が１７日、県庁であった。小学４年生を対象とするオーディションは今年度が最後となることが説明され、２０２７年の国民スポーツ大会へ向け、より具体的な強化策が協議された。

　プロジェクトは、県内の主に小学４年生を対象に優れた素質を有する子どもを発掘し、５年生から中学３年生までの５カ年で、育成と適性競技の選択を行う。２７年本県開催の国スポ、五輪などで活躍するアスリートを育成する。

　国スポの少年種別は中学３年から高校３年生が対象。２７年には、今年度オーディションを受ける小学４年生（８期生）が、中学３年生となる。そのため昨年度の総会（書面決議）で所期の目的はおおむね達成できる見込みとして、８期生がプロジェクト最後の修了生になると決定していた。

　県スポーツ協会長で実行委員会の春山豪志委員長が「新型コロナの影響を受けているが、修了生は適性に合った競技で全国、九州大会などで活躍している」とあいさつ。事務局から昨年度は新型コロナの影響で、月に２回程度開かれるプログラムの３分の１は中止か変更されたと報告。アスリート生はインターハイなど全国大会で活躍していることも紹介された。

　今年度は小学５年生から中学３年生までの１２２人が参加し、１０月までに小学４年生を対象としたオーディションを行う。また、プログラムの講師は、多くが五輪選手やトップアスリートに携わる専門家であることが説明された。

　委員からは「プログラムの内容は素晴らしい。より多くの関係者に還元してほしい」「競技を選択するトライアウト（適性評価）をより低い学年で行っては」などの意見が出された。