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相次いで要望書提出−利用する市民団体

本紙掲載日:2022-06-16
3面
河野部長に要望書を手渡す原田代表

現状維持求める−担当課と市議会に

 「延岡駅周辺の活性化を推進する会」(原田伊久美代表)は16日午前、同市商業・駅まち振興課の河野修商工観光文化部長に、同市がまとめた「市駅前複合施設エンクロスの管理運営等の見直し方針案」に反対し、現状維持を求める要望書を、3525人分の署名と共に提出した。

 同会は、エンクロスで市民活動を行う利用者でつくる市民団体。16日は原田代表(43)とメンバーの黒木萌さん(35)が市役所を訪れ、要望書と署名を手渡した。

 団体は5月上旬から約1カ月間、署名活動を実施。要望書では、多くの市民が長期間にわたってワークショップや説明会に参加し、市民の思いを形にした施設として整備、運営されているとして「開館からわずか5年足らずで、今回のような大幅な見直しをすることは反対」としている。

 具体的には、「指定管理料の予定額を見直して指定管理者を募集する」ことに反対。提出後、原田代表は「このままでは今まで通りの活動ができないと署名を集めるに至った。エンクロスをはじめ、駅まちの活性化に現状の運営を維持することが欠かせないと考えている」と理由を説明した。

 2人は「手厚いサポートと環境でたくさんの市民活動が育ってきている」と強調。今月10日に発表された修正した案では、現在よりスタッフが3人減らされることになっており、「人員削減でサポートが減ることによって、市民活動が減ってしまうのではないか」と懸念。現状の指定管理の運営内容継続を求めた。

 同会は5月23日に、周辺商店街の関係者らと連名で市議会に請願書を提出している。

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